ひろくて浅井

小2言語好きの好奇心に振り回されるハハ

フォンローゼン装着の日々

新生児用の股関節脱臼の装具は赤ちゃんあるべき姿勢に正すのが目的だと言われた。名前をフォンローゼンという。フォンローゼンはカエルのようなポーズで固定する装具だ。

治療の流れとしては、娘の場合はフォンローゼンで固定をして、股関節がはまらなかったら生後3ヶ月になった時にリーメンピューゲルへ移行するとのことである。それでもはまらない場合は牽引等の手術になる。


フォンローゼンの装着で一番困ったのは授乳だった。
通常の授乳枕での横抱きもフットボール抱きもできない。縦抱きも試したが、まだ授乳が軌道に乗っていないのでがっちがちに胸が張っている状態ではうまく吸い付けないらしく、わーわー泣かれてしまった。母子共々乳まみれになりながら、ようやっと落ち着いた飲み方は斜めのフットボール抱きのような奇妙な飲み方。体勢的には苦しそうなのだが、ごきゅごきゅと音を立てていい顔で飲んでいるのでまぁ及第点なのだろう。

装具着用までにミルクに慣れされておけばよかったと思う。

次に困ったのは衣服。
短肌着の上にフォンローゼンを装着しているのだが、これでは寒いし、病院へ行く際にごっつい装具が丸見えでは可哀想でたまらない。足がカエルのようになっているためにコンビドレスも半分までしか閉まらない。

さて困った、着るものがない。今まで長袖ロンパースを着ていた彼女に下着だけでは寒すぎるだろう。

色々調べてみたのだが、リーメンピューゲル装着の時のお勧め衣服については様々あれど、フォンローゼン装着時のお勧め衣類は見つからなかった。フォンローゼン装具は生後1ヶ月~2ヶ月までの赤ちゃん用の装具だ。出かけなくてもいいから短肌着だけでもいいのだろう。けれども季節は冬で寒く、また装具が付いているのが痛々しかったのでどうしても隠したかった。ネットで買うことも検討したが、サイズ感がわからないためため母にお願いして肩幅大きめ(型紙は80cmのを使用したとのこと)のチュニックを作ってもらい、短肌着の上にそれを着せ、靴下を履かせていた。

そして抱っこひももベビーカーも禁止。ちょっとした外出も不可である。