ひろくて浅井

小2言語好きの好奇心に振り回されるハハ

無痛分娩でも痛い、それなりに痛い。

私は無痛分娩で出産した。

理由はひょろいので自分の体力があまりないのと、痛みを軽減できるなら軽減したいと思ったから。夫も、痛いのは辛いよね。と特に反対もしなかった。むしろ賛成。料金は私が行った産院では通常分娩と同料金だった。義両親には無痛分娩とは言っていない。言う必要が感じられなかったからだ。

無痛分娩と一口に言っても病院によりやり方は異なる。私の病院は陣痛が来てからの麻酔だったが、計画出産で促進剤と共に麻酔を入れるところもある。また、飲食は原則禁止、私は念のため水も飲まなかった。(私は病院に行った時にはすでに子宮口は6センチ超、陣痛5分感覚、麻酔できるギリギリのライン)

麻酔は硬膜外麻酔、背中にチューブを入れて注射のような機械から麻酔量を調整していく。私の場合は背中の上部と下部に2箇所に針を指し、2箇所から麻酔を入れた。陣痛の痛みに応じて麻酔を増やしていく。麻酔をした感覚としては「あーぴりぴりするー」という感覚と触られているのはなんとなくわかるけれども意志で動かしにくくなる感じ。

 

メリットは

  • 痛いものに挑むという出産への恐怖が和らぐ
  • 陣痛時の体力が温存できる
  • 産後の体力回復が早い
  • 胎盤癒着や会陰裂傷が激しかった時に痛くなく手術ができる(普通分娩中に食事をしていると麻酔ができない場合があるという)

デメリットは

  • お産の状況によっては無痛分娩できない場合がある
  • 陣痛が弱く、吸引分娩等になる可能性がある
  • 麻酔との相性が悪い場合はうまく効かない
  • 初産は産道が開いていないのでお産の進みが悪い

 

ここからは私の経験、

麻酔を入れて、ナースコールを手渡し、「痛みに耐えられなくなったら呼んでね!麻酔追加するから」と言われる。けれどもここで問題が起きた。どれ位が耐えられない痛みか分からなかった。まだ平気だなー、まだ平気だなーと思って油断していると徐々に痛みが強くなる。最終的に「ぉおおお、にゃー」という声を出しながらナースコールを押す。しかし押したところですぐに麻酔は足されない。本当に足すかどうか検討を行う。その間にも段々痛くなる。「ああああ、なんか出るなんか出る」といってたら助産師さんに爆笑された。この痛みは五寸釘を腰に差し込み、金槌で叩かれるような痛みだ。そして背中にチューブが入っているので横向きで寝ていると下になっている腰側ばかり麻酔が効いてしまう。1時間に一回ぐらい五寸釘の痛みに襲われたが、それ以外は「あ、張ってるなー」という感じが続く。確かに体力消耗は少なく、冷静でいられる。

その後、無事に出産をしたが、赤ちゃんの場所が悪かったのと、麻酔のために陣痛が弱まってしまったのと、赤ちゃんの心音が下がったので吸引分娩+クリステル圧出法で出産になり、会陰はずたずたになった。私は麻酔が効きすぎたので翌日も足元おぼつかなくってふらふらだった。

他にも無痛分娩を体験した人と話をしたりしたが、お産への恐怖が和らぐことが一番だったと言っていた。あと、無痛分娩を本当に何も痛くないと思ってた人は痛い痛いと騒いで助産師さんに滅茶苦茶怒られたらしい。また、1人めより2人め以降のほうが無痛分娩はおすすめらしい。知り合いの無痛分娩を2人めでした人は2時間の超時短出産、しかも会陰切開なしだったという。

 

通常分娩ではないと愛情がわかないとか言っている男性が一人でも少なくなることを願う。